中国語版:http://wildgun.net/2018/12/interview_sin_kou_hyou_in_z49_china/
Date:2018/11/07
質問(中国語):私(wildgun/wildgunhuang)
中国語→日本語通訳:張さんと私
日本語→中国語翻訳:私と友人の大苹果(ネットID)
1、中国のプレイヤー内には、先生の作品としてものべの、まいてつの中国語版がしられています。
先生はその他にも歌詞や同人誌を出してらっしゃいますが、今までの創作歴を教えてください。
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ちいさなころはマンガ家にあこがれてましたが、創作というほどの創作はしていませんでした。
本格的に創作を始めたのは文章においてです。play by mailという、郵便でのお手紙を使ってやりとりするゲームの、ゲームマスターのひとりを、アルバイトとしてつとめたことがきっかけです。
20歳のときのことでした。
ゲームマスターになるためのテストで生まれて初めて小説形式の文章を書いたのですが、特に苦労もなく書き上げられたので、適正はあったのかと思います。
その後、絵描きの友人に誘われて、エロマンガの原作を、結構長いこと書きました。
その合間に児童文学の新人賞の準賞をいただいたり、ノンフィクションの先生に教えていただいたりしましたが、それらの方面では芽が出ませんでした。
前述の絵描きの友人が「同人ゲームをつくりたい」と言いだしたことがゲームシナリオを書くようになったきっかけです。
そこからtOさんと知り合い、商業ゲームの企画・プロットにお誘いいただき(ものべの)、自分でライティングも全て担当するようになり、今にいたります。
2、先生の作品は、日本のいろいろなところを舞台にしてますが、先生がさまざまな、離れた土地を舞台にする理由はなんでしょうか?
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知らない土地や知らないことの中からの方が、ドラマを見つけやすく思えるからです。
わたくしがドラマを見つけ出した感動を、そのままキャラクターの感動としておつたえできれば、物語がいきいき面白いものとなる確率があがる様に思っています。
また「物語の舞台へと(できれば鉄道を使って)旅してほしい」という気持ちもあります。
3、先生のいままでのツイートをみると、先生の在住は埼玉県、お父様は新潟、お母様が北海道のようですが、先生の生い立ちを教えてください。
また、その生い立ちは舞台選定に関わってきているでしょうか?
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わたくしは埼玉県の川越という古い町の、外れの方、ほぼほぼ田園地帯の片隅にある住宅地に生を受けました。
最寄り駅は東武東上線の新河岸駅。
一駅隣がJR(わたくしが幼いころはまだ国鉄)との共同駅の、川越駅です。
わたくしは川越の学習塾まで電車で通っていました。
当時は川越駅の東口に有人の切符売り場があり、そこでは硬券きっぷを発券してましたので、出かけるたびに購入するのがちいさな楽しみでした。
そのようにして育ち、中高一環の学校に通い、各種学校に進み、その在学中に上記のアルバイトライターの仕事を始めて……というのがザラッとした生い立ちです。
学生時代に東横線の元住吉に下宿してた以外は、川越(新河岸)、狭山(入曽)と、ずっと埼玉です。
生い立ちは多少舞台選定に関わっていて
「埼玉県には海がなく、海と接して育って来ていないので、海の街の話が書けるか自信がない(ので、海沿いを主舞台としたことがない)」というのはあります。
4、鉄道は先生にとってなにですか?
先生はいつ頃から鉄道に関わる物語を書こうとし始めましたか
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鉄道、というか鉄道車両に乗ることは「単なるライトな趣味」だったのですが、さすがに最近はそうも思えなくなってきました。
偶然にも誕生日が10/14。日本の鉄道記念日であることもあり、鉄道との縁は案外深いのかなと感じ始めています。
鉄道の物語はずっと書きたくて、「ものべの」を採用いただいた前段階の没案も、鉄道モチーフのものでした。
「ものべの」「ものべの-Happy End-」が幸いにして多くのプレイヤーさんのご支持をいただけましたおかげで、ようやく「まいてつ」にて念願を叶えられました!
5、許す限りでプレイヤーたちに、まいてつの続きのあらすじを紹介ねがえませんでしょうか?
ci−enというサイトで随時関連情報を公開してますので、そちらをご確認いただけましたら幸いです。
5b、中国のレイルロオドと日本のレイルロオドは共感できますか?
思考は言葉なので、そのままでは複雑な情報を含む共感は難しいかといまの時点では思ってますが、まだ自分でも整頓しきれておりません。
6、中国のレイルロオドが関わる物語が出てくる以上、HFとのオフラインイベントを開催するつもりはありますか?
また、不機嫌亭鉄道局として、中国の同人イベントに出るつもりはありますか?
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イベントはいつだって大歓迎です!
もしも喜んでいただけるのでしたら、ぜひぜひ!!!
言葉の問題がある(わたくしの同人誌は文字主体)ので、同人出展は今んとこ考えてませんが、いつか叶うなら「ぬいハチ会@中国」とか開催できたら素敵だろうなと思います!
7、ゲームのRー18内容は、先生にはどの様な存在ですか?ただゲームの売り上げの為書いた内容?或いは恋愛物語に不可欠の部分ですか?先生はどう思います?
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書きたくて書いてますし、書いたほうが恋愛の成就感はたかまり、キャラクターたちもより強く結ばれるものと感じています。
ですが、「まいてつ」においては、物語に必要不可欠な要素とはしておりません。
また、商業媒体での作劇・執筆においては、わたくし個人の「書きたい」「書きたくない」で、取り扱いを決められる要素でもありません。
8、ギャルゲー、AVGメーカーで衰えているところもありますが、シナリオライターとしてギャルゲの現状と未来に関してどうお考えですか?
パッケージ主体という形は、なくならないにせよだんだん減っていくのかなとは感じてます。
ですがギャルゲーは結局「恋愛をテーマとした物語」のひとつのバリエーションととらえてますので、販売形態が変わっても、常に世にあり続け、求められ続けるものだろうとも感じています。
9、先生はツイートで毎日自分のスケジュールを伝え、夜には進捗を報告してますが、この習慣はいつ頃から、始まったのでしょうか?
これを続けてきた理由はなんですか?
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ツイッターはじめたころからの習慣かと思います。
ので、三年くらい前?
続けてきた理由は、ひとえに怠けないようにするためです!!
10、いま毎年中国から数多くの観光客が訪日してます。
大学生と若者も少なくないです。
彼らは日本文化に親しみ、短期ではなく長期で行くことも多いです。
東京大阪だけでなく、地方都市にも訪れようとしてます。
先生は鉄道ファンとして、どこかおすすめや見どころをご存知ありませんか?
/京都鉄道博物館はおすすめです。生きている蒸気機関車に本当にお手軽に乗車できます。
雪を楽しみたいなら青森県の津軽鉄道のストーブ列車。
景色と雰囲気を楽しみたいなら、熊本&鹿児島県を走る、肥薩オレンジ鉄道の「オレンジ食堂」がおすすめです!
そして同じく熊本なら! SL人吉に乗っての人吉観光!!
これは絶対外せないかと思います!
11、先生は観光が始まる前、観光が終わったあと。
それぞれ3つの言葉で中国に関する印象・感想・想像を教えてください。
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観光ではなく取材ですけれど、来る前には
「期待」「不安」「未知」を。
取材させていただいたあとには
「感動」「感謝」「再見」と感じています!
中国取材。それぞれの土地で、あるいはネットを通じてご協力ご応援くださった皆様のおかげで、本当に実り多く素敵なものとなりました。
こころより御礼申し上げます。
謝謝!
そして「まいてつ続編」に。中国を舞台とした新シナリオに。どうぞご期待いただけましたら嬉しいです!!